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「なで、なで、」は、なぜ心地いい?


外に出ると自然と深呼吸もできるほど、過ごしやしくなってきましたね。


心地よい風が肌に優しくふれるとなんだかホッとします。 赤ちゃんや子どもたちが、心地のよい風を感じている時の表情もまたなんとも可愛らしいですよね。戸外へ出かけてお散歩するのも気持ちのよい季節になりました。

今年は、特に新型コロナウィルス感染症の影響により、様々な制限や変化に順応していかなければならない生活も未だ続いており、生活リズムにも変化があり、体調にも影響がでてきているお子さまが増えてきているようですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

さて、夏の間に受講していた国際リドルキッズ開催全6回のオンライン講座では、それぞれのトピックにおいて、ティナ先生の臨床に基づいた内容や、新たな情報として得られた内容もあり、専門性が深まる内容でありながらもわかりやすく、ご家庭でも取り入れられる内容になっているところもありがたいなと思いながら受講していました。


目の前にいるお子さまの身体全体の状態がどのような状態にあるのかにフォーカスしてみることで、見えてくる姿があります。

例えば、保育者は、お子さまの視診をしたり、家庭環境などの背景にも視野を広げながら、日々の中で個人観察もじっくりして、一人ひとりの発達段階を踏まえながら関わり、お子さまとの信頼関係を築きながら成長のサポートをして過ごしているのですが、私の場合は、これまでの約20年の現場での経験と、2015年から学んでいるアメリカ生まれのセラピーであるソースポイントセラピーの観点が、子どもの健全な状態を把握するベースとしてあって、現在も、それらが私自身の感覚を養い続けてくれています。そこに赤ちゃんや子どもに特化した内容をティナ先生から学ぶことができて、私からお伝えできることも、より整理されていく感じがしています。


特に、乳幼児期は、周りの大人の在り方がもたらす人的な環境や、場の環境によってもたらされる赤ちゃんや子どもたちへの影響を考えさせられることがよくあります。


お一人目のお子さまが誕生して子育てが始まると、「これでいいのかな?」と相談をして来られるママ・パパも多いですが、これまでの私の経験の中では、こちらが、ホッとさせられるような関わり方をされていたり、新たな視点に気付かせていただくこともあります。

相談というと、「こんなことで、相談していいのかな?」とハードルが高く感じて気軽に相談できないイメージもあるようですが、特に、乳幼児期は、家庭の中で過ごしながら日々成長していきますので、悩んでいる間に、発達段階の期を逃してしまうこともあるようです。その場合は、気付いたときからでも、フォローできることがあると子どもたちに関わってきて感じています。

また、子育てについて「そんな感じで大丈夫ですよ!」と、日々の暮らしの中で、言ってもらえることで、親の方も余裕をもって育児ができると、お子さまの愛おしい姿にもたくさん気づいてあげれるようになり、育児生活も楽しくなっていくようです。親自身が、赤ちゃんとの暮らしの中で、気付いたり、見つけたりして取り入れていることは、大切にしていただきたいなと思っています。

Peace blossoms では、ベビーマッサージをお伝えするだけでなく、お話を丁寧にお聴きしています。また、クラスに参加していただいた後にも、気軽にご相談いただけるように、お家から参加していただけるオンラインクラスも開催しておりますので、ホームページから、確認してみて下さいね。

赤ちゃんや子どもたちを見ていると「今」を生きているのがよくわかります。

大人は、「今」と「未来への見通し」の両方のバランスを大切にしながら、子どもたちに関わっていくことも一つ大切なことだと私は思っています。

さて、前置きがとても長くなってしまいましたが、今回は、身体のシステムとしての生理的な反応と、ヒトに本来備わっている行為で、誰もが経験として知っていることに、少しふれたいと思います。

それは、『撫で下ろす』という行為です。「なで、なで、」です。

この行為は、親子間や友人間等で、物心がついたときから、自然としたりしてもらったりしてきた経験があると思います。


『撫で下ろす』なので、上から下へと撫でるのですが、これは、私がお伝えしているベビーマッサージの中にも出てきます。ゆっくり優しく撫で下ろすと、自然と落ち着くといった反応が、赤ちゃんから高齢者の方まで、病気や障がいのある人も健康な人もどなたにも備わっています。

撫でられると心地よいという感覚=C触覚繊維がヒトにはあり、このC触覚繊維は、脳に伝わっていく伝達経路として皮膚にある神経繊維で、ゆっくりな速度で触覚受容体に刺激が生じると、心地よいという感情が生まれることがわかっています。

肌と肌とのふれあいは、皮膚と皮膚とのふれあいで、その皮膚は、発生的にも皮膚表皮と中枢神経系が同じ外胚葉由来の器官であることから、皮膚と脳は関係が深いこともわかっています。


誰に教えられたわけでもないのに、生きていく上で、ヒトが生まれもって自然と行う行為として備わっているのもまた、とても不思議だと思いませんか?

赤ちゃんや子どもたちに関わっていると、そんな発見がばかりです。


肩から指先へと、お子さまの身体のシステムを感じながら、ゆっくりと撫で下ろすというとこらから、是非、試してしてみてください。睡眠前は、特におすすめします。

タッチセラピーやマッサージでは、始まりから終わりまで、赤ちゃん、子ども自身がコントロールできる状態であること、心地よく感じていることを大切にしています。 腕や手という部位は、目で見える部位ですし、自分自身でコントロールしやすいので特に安全です。

タッチセラピーに関わらず、望ましいことをする以上に、子ども自身が、いつでもYes,Noが伝えられる状態、選択肢がある状態にしてあげるのは大人の役割だということも、忘れないようにしたいですね。


〜お世話する人も赤ちゃんも、日々の暮らしが、健やかでありますように〜

7月、8月のArte(アルチ)の日は、ブラジル・アマゾンに生息する植物の種でのアクセサリー作りを開催しました。ご参加してくださった皆さま、ありがとうございました。

こちらのワークショップは、来年の春・夏に開催する予定にしております!!



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