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乳児の便秘について


便秘についてのご相談は、とても多く、

保育現場でも、便意をもよおした際に、泣き叫ぶお子さまは、少なくありません。


保護者の方は、もちろんのこと、保育現場でも、保育士さんたちが、なんとか緩和できる方法はないかと悩んでいることも多く、ご相談を受けることがあります。

便秘になるタイミングは色々あり、なるときはなってしまうもの。


毎日、排便がなくても、赤ちゃんが機嫌よく過ごしていて、食欲もある場合は、その子の排便のペースだと思って、過度に心配しなくてもいいのですが、排便時の際に、便秘のために、肛門に傷ができると痛く、赤ちゃんは、排便することが怖くなって、トラウマになってしまうことがあります。このトラウマもまた、便秘の原因の一つになっていきます。

便秘は、クセになりやすいので、長引かせないようにすることも大切です。


月齢によっては、遊びを中断させたくないがために、排便を我慢することもあります。

自然な便意をもよおした際に排便をしない場合、直腸が伸びて、便がたまっていきます。

そして、直腸が伸びてしまうと、便意を感じなくなり、ますます便がたまり硬くなっていきます。


乳児は、腸などの消化器系が未発達で、便の形状や、排便のペースが安定しにくく、筋肉量も少ないのでいきむ力も弱く、排便の際に、腹圧をかけながら、肛門まわりの筋肉を緩めるという、排便の際の筋肉の協調運動があまり上手にできないために、便秘を起こしやすいといわれています。


消化管は、胎児期に、伸びたり、曲がったり、回転したりしながら、小さな空間へと収納されていきます。

発達過程で、随分と変化していく消化管は、口から食道→胃→十二指腸→小腸(空腸→回腸)→大腸(結腸→直腸)→肛門とつながっていて、胎児期では、羊水が、口から上記の道筋を通って、嚥下や吸収が行われています。


消化器官が発達する4~5歳位までは、食事での調整は、とても大切になってきます。

特に、離乳食が始まる頃は、食生活が大きく変化することで、腸内環境の変化も生じます。


食材の分解を補助する筋組織の収縮のことを蠕動(ぜんどう)といいますが、この動きは、自律神経(交感神経と副交感神経)によって指令が出されています。

この交感神経と副交感神経の神経のバランスは、蠕動運動にも影響します。


食材の形態を工夫することや、咀嚼(そしゃく)をしっかりすることを促すことで、便秘が解消することもあります。


咀嚼機能の臨界期(感受性期)は、2~3歳までといわれていますが、この時期に、咀嚼をほとんどせずに、飲み込むような食事をするお子さまは結構いらっしゃって、(特に第二子、第三子に多いです。)そのまま成長していくお子さまも、いらっしゃいます。


咀嚼をほとんどしないで食事をすることを続けていると、全身調節を司っている自律神経のバランスが乱れやすくなることがわかっていて、胃や腸における消化吸収を助ける補助的役割でもある咀嚼が、想像以上に重要な役割を果たしていることは、噛むことと自律神経・腸内環境の関係性からもわかってきています。


乳幼児期の食事中に、「早く食べなさい!」と言葉をかけてしまうことで、急いで飲み込むように食事をするお子さまもいらっしゃいますので、言葉かけにも気をつけてあげたいものですね。


乳幼児期の身体のしくみや、発達段階の理解が深まると、お子さまたちへかける大人の日常的な言葉は、自然と変わっていきます。



 ストレスが溜まったり、緊張をすると硬くなるお腹…。


ママの手で優しく触れられることで、赤ちゃん自身は、ホッとしてとてもリラックスしますし、ベビーマッサージを、毎日していると、いつもとなんだか違うサインに、察知しやすくなり、それは、赤ちゃんやお子さまの心身を、ケアしていくことにも繋がっていきます。


Peace blossoms でご紹介しているベビーマッサージは、 赤ちゃんのからだについてもよく理解した上で、効果的に働きかける優しいマッサージをご紹介しています。

また、便秘の症状がある場合は、発達過程や、環境の変化、母乳からミルクへの切り替え時期、離乳食を始めた時期、普通食を始めた時期、トイレトレーニングを始めた時期など、便秘になりやすい時期を踏まえて、その時期、そして、お子さまの一人ひとりの様子に合わせて、お家でできることをお話させていただいています。


Peace blossoms のあるTHE CIRCLEでは、からだのプロフェッショナルとして、THE CIRCLE代表の伊藤彰典が、赤ちゃんから大人までの皆さまを対象に、アメリカ生まれのボディワーク、ロルフィング®︎を基本としたプライベートセッション(施術)を提供しており、手技を使ってからだにアプローチし、痛みの緩和や違和感の除去などといった慢性的な問題から、姿勢の改善やスポーツ動作のパフォーマンス能力向上など、幅広いニーズの方々の健康づくりをサポートしていますので、ご相談ください。


*便秘に加えて、ぐったりしたり、激しく泣き続ける、嘔吐など、他に、気になる症状のある場合は、医師の診断を受けて下さいね。



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